ユーシャを駅まで送っていた、その翌日。
朝学校に行くと、早速ユーシャが絡まれていた。
「ちょっと。何でやって来てないの?あんたの写すんだって言ったでしょ?」
「ご、ごめんなさい…。昨日は…実行委員の集まりがあって…。帰るのが、遅くて…」
「は?言い訳するとかウザ。今すぐやれよ。間に合わないじゃん」
「そんな…。今から、なんて…」
…どうやら聞くところによると、ユーシャに宿題をやらせて、それを写すつもりだったのだが。
ユーシャが昨夜、帰りが遅くて宿題に手をつけられず。
で、今こうなってると。
何でやってねぇんだコラ、ってとこだろうな。
「まーたやってるよ、あいつら」
「宿題なんて俺もやってないんだから、別にやらなくても良いじゃんね~」
そしてらエルスキーとアシベルも相変わらず。
あれを聞いても、ちっとも心は痛まない。あくまでも全部他人事。
呑気な奴らである。
ルナニアとしては、エルスキーと同じように、気づいてない振りをして無視するべきだ。
けれども、今日はそうする訳にはいかなかった。
俺は自分のノートを鞄の中から取り出して、立ち上がった。
訝しげな視線を向けるエルスキー達をスルーして、ユーシャのもとに向かう。
突如現れた俺の存在に、いじめっ子達も訝っていた。
何でお前いるの?とでも言いたそうだな。
その気持ちはよく分かる。
「宿題を写したいなら、良かったら俺のをどうぞ。合ってなかったら許してくださいね」
にこっ、と微笑んで、俺はノートをいじめっ子の一人、先日のレモンティー少女に手渡した。
何で、関係ないはずのこいつが出てくるんだ?と言いたいのがよく分かる顔をしている。
俺は気にせず、ユーシャに向き直った。
「ユーシャさん。今日の放課後、ファミレスに寄って文化祭の出し物について話し合いませんか?」
「え、え?」
いきなりそんな風に誘われるとは思っていなかったようで、ユーシャは酷く戸惑っていた。
「今日は都合悪いです?」
「え…あ、いや…大丈夫、だけど」
「じゃあ、行きましょう。放課後にまた声かけますね」
目を白黒させながら、ユーシャが頷くのを確認して。
俺は何事もなかったように、自分の席に帰った。
すると、エルスキーが驚いたように俺に尋ねた。
「…どうしたんだ?ルナニア」
今まで、あのレモンティー少女のグループに、課題のノートを見せたことなんてなかった。
クラスメイトとはいえ、よく知りもしない女子生徒に、何故宿題を見せるのか。
当然の疑問だろう。
しかし。
「?別になんてことないですよ」
俺は、笑顔で誤魔化した。
クラスメイトが明らかにいじめ行為を受けているのに、平気で見て見ぬ振りをするような奴らに、とやかく言われる筋合いはない。
「ってかルナニア、宿題やってんなら俺にも見せてくれぇ~」
そこにアシベルがタイミング良く、話をずらしてくれた。
天然なのだろうが、ナイスフォローだ。
珍しく宿題やって来た甲斐があった。問題が楽勝過ぎるから五分で出来たけど。
朝学校に行くと、早速ユーシャが絡まれていた。
「ちょっと。何でやって来てないの?あんたの写すんだって言ったでしょ?」
「ご、ごめんなさい…。昨日は…実行委員の集まりがあって…。帰るのが、遅くて…」
「は?言い訳するとかウザ。今すぐやれよ。間に合わないじゃん」
「そんな…。今から、なんて…」
…どうやら聞くところによると、ユーシャに宿題をやらせて、それを写すつもりだったのだが。
ユーシャが昨夜、帰りが遅くて宿題に手をつけられず。
で、今こうなってると。
何でやってねぇんだコラ、ってとこだろうな。
「まーたやってるよ、あいつら」
「宿題なんて俺もやってないんだから、別にやらなくても良いじゃんね~」
そしてらエルスキーとアシベルも相変わらず。
あれを聞いても、ちっとも心は痛まない。あくまでも全部他人事。
呑気な奴らである。
ルナニアとしては、エルスキーと同じように、気づいてない振りをして無視するべきだ。
けれども、今日はそうする訳にはいかなかった。
俺は自分のノートを鞄の中から取り出して、立ち上がった。
訝しげな視線を向けるエルスキー達をスルーして、ユーシャのもとに向かう。
突如現れた俺の存在に、いじめっ子達も訝っていた。
何でお前いるの?とでも言いたそうだな。
その気持ちはよく分かる。
「宿題を写したいなら、良かったら俺のをどうぞ。合ってなかったら許してくださいね」
にこっ、と微笑んで、俺はノートをいじめっ子の一人、先日のレモンティー少女に手渡した。
何で、関係ないはずのこいつが出てくるんだ?と言いたいのがよく分かる顔をしている。
俺は気にせず、ユーシャに向き直った。
「ユーシャさん。今日の放課後、ファミレスに寄って文化祭の出し物について話し合いませんか?」
「え、え?」
いきなりそんな風に誘われるとは思っていなかったようで、ユーシャは酷く戸惑っていた。
「今日は都合悪いです?」
「え…あ、いや…大丈夫、だけど」
「じゃあ、行きましょう。放課後にまた声かけますね」
目を白黒させながら、ユーシャが頷くのを確認して。
俺は何事もなかったように、自分の席に帰った。
すると、エルスキーが驚いたように俺に尋ねた。
「…どうしたんだ?ルナニア」
今まで、あのレモンティー少女のグループに、課題のノートを見せたことなんてなかった。
クラスメイトとはいえ、よく知りもしない女子生徒に、何故宿題を見せるのか。
当然の疑問だろう。
しかし。
「?別になんてことないですよ」
俺は、笑顔で誤魔化した。
クラスメイトが明らかにいじめ行為を受けているのに、平気で見て見ぬ振りをするような奴らに、とやかく言われる筋合いはない。
「ってかルナニア、宿題やってんなら俺にも見せてくれぇ~」
そこにアシベルがタイミング良く、話をずらしてくれた。
天然なのだろうが、ナイスフォローだ。
珍しく宿題やって来た甲斐があった。問題が楽勝過ぎるから五分で出来たけど。


