「なんか気分悪いですよね、最近」
「…何が?」
放課後、俺は例によってカモフラージュの為に、カセイと帰っていた。
彼女に対してなら、ルナニアの皮を剥ぎ捨てて好きなことを言えるから。
「いじめやってる糞女共がいるでしょう?知ってます?」
「あぁ…。ユーシャのことか」
「え?あのレモンティー少女、ユーシャって名前なんですか?」
「レモンティー…?何のことか知らんが、いじめられてるのはユーシャだぞ」
あ、ミルクティー少女の方か…。
あの子、ユーシャって名前なのか。
「かなり陰湿なことをしてるみたいだな。私もよく見る」
「ですよね。見てて不愉快で不愉快で…」
「お前ともあろう者が、いじめくらいで不愉快になるのか」
「失礼ですねあなた。俺ほど善良な心を持ったマフィアはいませんよ」
「…」
ちょっと。何で無言?
いじめで不愉快になるのは本当なんだからな。
「…まぁ、私も不愉快だな」
ぽつりと本音を溢すカセイ。
マフィアにいる人間の方が、こういうことに敏感だったりするのだ。
人を傷つける痛みも、人に傷つけられる痛みも知っているから。
「そしてあの糞ミューリア。殺意沸きますよねぇ」
「あぁ。無神経だな」
カセイとこんなに意見が一致するのって、初めてじゃないか?
「ティモニーも似たようなことを言っていたぞ。自分で何とかしろとか、そんなだからいじめられる、とかな」
「うぇ。あの馬鹿、そんなこと言ってんですか?腹立つし、もう教室爆破してやろうかな」
冗談だけど。俺はリーフリルとは違うからな。
うちのクラスって、何であんな無神経な奴が多いんだ?
「それで、どうするんだ。ユーシャを助けでもするのか?」
「あ?何で俺がそんなことを」
「不愉快だとか言ってるから」
「知りませんよ、そんなこと。ルナニアとしては、エルスキーみたいに傍観してるのが正解ですからね」
俺はルルシーみたいな、聖母のような心は持ち合わせていない。
それにルナニア・ファーシュバルとしては、このまま傍観しているべきだ。
余計なことをして目立つ必要はない。
「そうか。まぁ…元帝国騎士のお前は、その必要はないだろうな」
「…は?」
カセイのその言い方には、何か引っ掛かるものがあった。
「…どういう意味です」
「?分かって言ってたんじゃないのか」
「何を?」
「あのいじめられているユーシャは…あの女は、貴族の出身だぞ」
これは俺にとって、晴天の霹靂であった。
「…何が?」
放課後、俺は例によってカモフラージュの為に、カセイと帰っていた。
彼女に対してなら、ルナニアの皮を剥ぎ捨てて好きなことを言えるから。
「いじめやってる糞女共がいるでしょう?知ってます?」
「あぁ…。ユーシャのことか」
「え?あのレモンティー少女、ユーシャって名前なんですか?」
「レモンティー…?何のことか知らんが、いじめられてるのはユーシャだぞ」
あ、ミルクティー少女の方か…。
あの子、ユーシャって名前なのか。
「かなり陰湿なことをしてるみたいだな。私もよく見る」
「ですよね。見てて不愉快で不愉快で…」
「お前ともあろう者が、いじめくらいで不愉快になるのか」
「失礼ですねあなた。俺ほど善良な心を持ったマフィアはいませんよ」
「…」
ちょっと。何で無言?
いじめで不愉快になるのは本当なんだからな。
「…まぁ、私も不愉快だな」
ぽつりと本音を溢すカセイ。
マフィアにいる人間の方が、こういうことに敏感だったりするのだ。
人を傷つける痛みも、人に傷つけられる痛みも知っているから。
「そしてあの糞ミューリア。殺意沸きますよねぇ」
「あぁ。無神経だな」
カセイとこんなに意見が一致するのって、初めてじゃないか?
「ティモニーも似たようなことを言っていたぞ。自分で何とかしろとか、そんなだからいじめられる、とかな」
「うぇ。あの馬鹿、そんなこと言ってんですか?腹立つし、もう教室爆破してやろうかな」
冗談だけど。俺はリーフリルとは違うからな。
うちのクラスって、何であんな無神経な奴が多いんだ?
「それで、どうするんだ。ユーシャを助けでもするのか?」
「あ?何で俺がそんなことを」
「不愉快だとか言ってるから」
「知りませんよ、そんなこと。ルナニアとしては、エルスキーみたいに傍観してるのが正解ですからね」
俺はルルシーみたいな、聖母のような心は持ち合わせていない。
それにルナニア・ファーシュバルとしては、このまま傍観しているべきだ。
余計なことをして目立つ必要はない。
「そうか。まぁ…元帝国騎士のお前は、その必要はないだろうな」
「…は?」
カセイのその言い方には、何か引っ掛かるものがあった。
「…どういう意味です」
「?分かって言ってたんじゃないのか」
「何を?」
「あのいじめられているユーシャは…あの女は、貴族の出身だぞ」
これは俺にとって、晴天の霹靂であった。


