The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

さて、そんな私怨はさておき。

俺にとって重要なのは、ミューリアへの殺意でも、あのミルクティー少女への同情ではない。

あの現場を見ても、俺のトラウマが彷彿されることはなかった。この一点だ。

昔のことを思い出しはしたが、それで我を失ってしまうことはなかった。

これは、完全に過去を忘れてしまえたということなのか。

少なくとも、再び自分があの頃に戻って傷つけられるようなことはなかった。

実はうちのクラス、いじめがあるみたいなんですよ、なんて。

ルルシーに言ったら、彼はきっと血相を変えて、今すぐ撤収するように俺に言うだろう。

俺がいくら大丈夫だと言っても、胃に穴を開けるくらい心配しまくるだろう。

ルルシー、心配性だからなぁ。

だから、ルルシーにはまだ伏せておくとしよう。

それにしたって、新しいクラスでいじめがあるのは予想外だった。

俺にとってあの光景を見るのは、非常に不愉快なことだったから。

あれを見て、愉快な気持ちになる方がおかしいのだが…。