続お菓子の国の王子様〜結婚に向けて〜       花村三姉妹  美愛と雅の物語

初めての頃は、俺がリードして彼女を優しく包み込むつもりだった。けれど今では、俺の方が彼女なしではいられない。


美愛ちゃんじゃないと、心も体も満たされない。彼女を抱きしめても、もっと近くにいたくなる。こんなにも一人の女性に夢中になるなんて、昔の俺には考えられなかった。


あのとき涼介が言っていた、“愛する人との関係はまったく別物だ”という言葉。ようやくその意味が、心からわかるようになった。


彼女が喜ぶこと、心地いいと感じること――全部わかっている。だからこそ、彼女の笑顔を引き出したくて、いつもより少しだけ意地悪になってしまう。


「美愛ちゃんが愛していいのは……、俺だけ。ちゃんとわかってるよね?」


そう囁くと、恥ずかしそうにうなずく彼女が、たまらなく愛おしい。


「お誕生日おめでとう。美愛ちゃん、心から愛してるよ」


ぬくもりを交わしながら、互いの想いを確かめ合うように過ごす時間。
気づけば彼女は俺の胸の中で静かに眠っていた。


その寝顔を見つめながら、俺もそっと目を閉じた。