「もしかして……、美愛ちゃん、また何かアイデアがあるんじゃない? ね、全部教えて!」
さっきまでの疲れが、どこかへ消えてしまった。俺は期待を胸に、彼女の言葉をじっと待つ。
「えーっと……、間に合うかどうか分からないけど……。本社Bon Bonのロゴマークをチャームにできないかな?チャームをネックレスやキーホルダーにして、お客様に選んでいただけるようにするの。手頃な価格のメッキタイプから18金まで、いろんな種類があって……。それをMuehのキャラメルとセットにして、ホワイトデー限定商品として販売できたらって」
そう言いながら、美愛ちゃんはさらに続ける。
「セットはホワイトデーだけの限定にして、チャームはネットで常時購入できるようにしたいの。できれば、紫道さんとコラボできたら素敵だなって思って……。それからもうひとつ、Cool Beautyとのコラボで、Tシャツのポケットにワンポイントのロゴ刺繍が入ったアイテムもできたらなって」
……、まただ。
Tシャツなんて、まったく思いつかなかったし、チャーム展開も同様だ。美愛ちゃんは、俺や大和とはまったく違う角度から物事を見てくれる。
だからこそ、彼女の言葉はいつも俺の中に新しい風を吹き込んでくれる。
ホワイトデーの企画、何としてでも実現させたい。
俺はすぐに仕事用のタブレットを取り出し、大和に連絡を入れる。どうやら圭衣ちゃんと一緒にいたようだが、すぐに月曜の打ち合わせを取りつけてくれた。
さらに、紫道にも連絡を入れてくれた。結果、全員そろってミーティングを行える運びとなった。
美愛ちゃんが関わると、物事が本当に不思議なくらいスムーズに進む。それがどれほどありがたいか、言葉にするのも難しい。
一息ついてタブレットを閉じると、彼女が小さな声で謝ってきた。
「ごめんなさい……、カフェのオープンで疲れてるのに、仕事の話なんてして……」
そんなこと、思う必要はないのに。美愛ちゃんからの提案なら、いつだって歓迎したい。
思い返せば……、本当に、俺たちは“2人で”お菓子屋さんを営んでいるんだなと思う。
彼女はいつも、俺の足りないところをそっと埋めてくれる。
あの日、5歳の美愛ちゃんと交わした約束のひとつを今日、俺たちは果たした。
そしてもうひとつは、きっと──来月、叶う。
さっきまでの疲れが、どこかへ消えてしまった。俺は期待を胸に、彼女の言葉をじっと待つ。
「えーっと……、間に合うかどうか分からないけど……。本社Bon Bonのロゴマークをチャームにできないかな?チャームをネックレスやキーホルダーにして、お客様に選んでいただけるようにするの。手頃な価格のメッキタイプから18金まで、いろんな種類があって……。それをMuehのキャラメルとセットにして、ホワイトデー限定商品として販売できたらって」
そう言いながら、美愛ちゃんはさらに続ける。
「セットはホワイトデーだけの限定にして、チャームはネットで常時購入できるようにしたいの。できれば、紫道さんとコラボできたら素敵だなって思って……。それからもうひとつ、Cool Beautyとのコラボで、Tシャツのポケットにワンポイントのロゴ刺繍が入ったアイテムもできたらなって」
……、まただ。
Tシャツなんて、まったく思いつかなかったし、チャーム展開も同様だ。美愛ちゃんは、俺や大和とはまったく違う角度から物事を見てくれる。
だからこそ、彼女の言葉はいつも俺の中に新しい風を吹き込んでくれる。
ホワイトデーの企画、何としてでも実現させたい。
俺はすぐに仕事用のタブレットを取り出し、大和に連絡を入れる。どうやら圭衣ちゃんと一緒にいたようだが、すぐに月曜の打ち合わせを取りつけてくれた。
さらに、紫道にも連絡を入れてくれた。結果、全員そろってミーティングを行える運びとなった。
美愛ちゃんが関わると、物事が本当に不思議なくらいスムーズに進む。それがどれほどありがたいか、言葉にするのも難しい。
一息ついてタブレットを閉じると、彼女が小さな声で謝ってきた。
「ごめんなさい……、カフェのオープンで疲れてるのに、仕事の話なんてして……」
そんなこと、思う必要はないのに。美愛ちゃんからの提案なら、いつだって歓迎したい。
思い返せば……、本当に、俺たちは“2人で”お菓子屋さんを営んでいるんだなと思う。
彼女はいつも、俺の足りないところをそっと埋めてくれる。
あの日、5歳の美愛ちゃんと交わした約束のひとつを今日、俺たちは果たした。
そしてもうひとつは、きっと──来月、叶う。



