話を終えた雅さんが、私を手招きして、そばに座らせてくれる。
「大和が、すぐに手配してくれるって。12月の初めには、伊乃国屋限定でハーブティーセットを販売できそうだ。ロゴ入りのグッズは、来年2月以降の予定。ネット販売の件も、元原さんと千保さんに指示を出しておいたよ。……、美愛ちゃんのおかげだね。ありがとう」
優しくほほえむ彼の声に、胸がじんわりあたたかくなる。
そう言った雅さんは、私の頬をそっと撫でながらくすぐるように、私の唇に優しく何度も触れる。
やがて、その手が私の後頭部を支え、もう一方の腕が私の腰をぐっと引き寄せた。
甘くてやさしいキスが、だんだんと熱を帯びていく。心の奥がじんわりとあたたかくなって、胸がいっぱいになる。
雅さんとのキスは、いつだって安心できて、大好き。
その瞬間。
ふいに、雅さんが私の肩をそっと押し、少し距離を取った。
「えっ……?」
戸惑って見上げると、彼の表情はどこか切なげだった。
「……、ちゃんと言ってほしい。美愛ちゃんが、これ以上先に進みたくないなら──止めるよ。でも、もし進んでもいいって決めたなら……、途中で“やめて”って言われても、俺、たぶん止まれないと思う。今なら、まだ引き返せる。……、本当に、それでいい?」
雅さんは、苦しそうな顔で私を見つめていた。いつだって、私の気持ちを最優先にしてくれる人。
その優しさに触れるたび、心が深く満たされていく。
私の答えは、ずっと前から決まっている。
「……、途中でやめてなんて、言わない。
私も雅さんと……」
言い終わる前に、ふわりと抱き上げられ、
気づけば寝室のベッドの上に運ばれていた。
「もう一度だけ、聞くよ。本当に……、いいんだね?」
こくり、と小さくうなずくと再び、甘くて深いキスが、そっと私を包み込んだ。
「大和が、すぐに手配してくれるって。12月の初めには、伊乃国屋限定でハーブティーセットを販売できそうだ。ロゴ入りのグッズは、来年2月以降の予定。ネット販売の件も、元原さんと千保さんに指示を出しておいたよ。……、美愛ちゃんのおかげだね。ありがとう」
優しくほほえむ彼の声に、胸がじんわりあたたかくなる。
そう言った雅さんは、私の頬をそっと撫でながらくすぐるように、私の唇に優しく何度も触れる。
やがて、その手が私の後頭部を支え、もう一方の腕が私の腰をぐっと引き寄せた。
甘くてやさしいキスが、だんだんと熱を帯びていく。心の奥がじんわりとあたたかくなって、胸がいっぱいになる。
雅さんとのキスは、いつだって安心できて、大好き。
その瞬間。
ふいに、雅さんが私の肩をそっと押し、少し距離を取った。
「えっ……?」
戸惑って見上げると、彼の表情はどこか切なげだった。
「……、ちゃんと言ってほしい。美愛ちゃんが、これ以上先に進みたくないなら──止めるよ。でも、もし進んでもいいって決めたなら……、途中で“やめて”って言われても、俺、たぶん止まれないと思う。今なら、まだ引き返せる。……、本当に、それでいい?」
雅さんは、苦しそうな顔で私を見つめていた。いつだって、私の気持ちを最優先にしてくれる人。
その優しさに触れるたび、心が深く満たされていく。
私の答えは、ずっと前から決まっている。
「……、途中でやめてなんて、言わない。
私も雅さんと……」
言い終わる前に、ふわりと抱き上げられ、
気づけば寝室のベッドの上に運ばれていた。
「もう一度だけ、聞くよ。本当に……、いいんだね?」
こくり、と小さくうなずくと再び、甘くて深いキスが、そっと私を包み込んだ。



