ホントに食えない狸だ。
「王様、父上の親書にも書いてあると
思うのですが、ルルに診てもらわねばならない
患者がいます。一刻の猶予もないのです。
すぐにルルをお連れ下さい」
「じゃが、本日ルル殿はサミュエルと城の外に
出掛けておるのでなあ。
すぐには戻ってはこんだろう」
「ほう、ルルはこの城にいないとおっしゃる
のですか?ご存じないかもしれませんが、
私は魔法が使えるのでルルに風魔法で先ほど
手紙を届けました。もしこの城に居なくて
受け取っていないならそれはすぐに
私のもとに帰ってきます。
でも、帰って来てはいないのでこの城の
どこかにいるはずです。
探索の魔法をかけてもいいのですが、王様の
ご判断をお願いします。ルルがこの城内に
いないとおっしゃって、もしもルルを私が
見つけた場合はそれ相応の覚悟が
おありなのですね。コンネリシェス国王の
親書までお持ちしているのです。
我が国の魔術師団、国家騎士団、近衛騎士団
の総力を挙げてバンアロア国に弓を引く
覚悟です。魔術師団、騎士団を統括する
全権限を持ったギラン騎士団総長も同行
しています。
また、我が国の優秀で容赦ない魔術師団
からも、精鋭を何人か帯同しています。
彼らと私ジュオンが魔法を使えばこの城は
あっという間に瓦礫の山になりますよ」
ジュオン王子がそう言うと、ギラン騎士団長と魔術師の精鋭たちが一歩前に出てジュオン王子をとり囲むように立ち王様やその侍従たちそして護衛騎士までもをねめつけた。
王様や侍従たちは震え上がった。
騎士の中には剣に手を掛けたものもいたが、誰も動けなかった。
「いや、すまん。何か勘違いして
いたようだ。今すぐにルル殿を迎えにやる。
少し待たれよ」
そう言うと二名の騎士がルルを迎えに行ったようだ。
「王様、父上の親書にも書いてあると
思うのですが、ルルに診てもらわねばならない
患者がいます。一刻の猶予もないのです。
すぐにルルをお連れ下さい」
「じゃが、本日ルル殿はサミュエルと城の外に
出掛けておるのでなあ。
すぐには戻ってはこんだろう」
「ほう、ルルはこの城にいないとおっしゃる
のですか?ご存じないかもしれませんが、
私は魔法が使えるのでルルに風魔法で先ほど
手紙を届けました。もしこの城に居なくて
受け取っていないならそれはすぐに
私のもとに帰ってきます。
でも、帰って来てはいないのでこの城の
どこかにいるはずです。
探索の魔法をかけてもいいのですが、王様の
ご判断をお願いします。ルルがこの城内に
いないとおっしゃって、もしもルルを私が
見つけた場合はそれ相応の覚悟が
おありなのですね。コンネリシェス国王の
親書までお持ちしているのです。
我が国の魔術師団、国家騎士団、近衛騎士団
の総力を挙げてバンアロア国に弓を引く
覚悟です。魔術師団、騎士団を統括する
全権限を持ったギラン騎士団総長も同行
しています。
また、我が国の優秀で容赦ない魔術師団
からも、精鋭を何人か帯同しています。
彼らと私ジュオンが魔法を使えばこの城は
あっという間に瓦礫の山になりますよ」
ジュオン王子がそう言うと、ギラン騎士団長と魔術師の精鋭たちが一歩前に出てジュオン王子をとり囲むように立ち王様やその侍従たちそして護衛騎士までもをねめつけた。
王様や侍従たちは震え上がった。
騎士の中には剣に手を掛けたものもいたが、誰も動けなかった。
「いや、すまん。何か勘違いして
いたようだ。今すぐにルル殿を迎えにやる。
少し待たれよ」
そう言うと二名の騎士がルルを迎えに行ったようだ。



