コンネリシャス王国の  恋物語

そして、王妃様の寝室に連れていかれた。

高齢な王妃様は体力もなくて食事もこの一週間ほとんど食べられていないらしい、水は何とか布で唇を湿らせたりして補給していると医者は言っている。

食事は少し食べたとしてもすぐに嘔吐してしまうと言う事だ。

ルルは、王宮のほとんどの人がマスクをしていない事に気が付いていた。

王妃様のような症状の人はいないのかと聞くと、王妃様付きの侍女や護衛の者が最初に症状が出たと言う事で、その後にはどんどん広がっていったらしい。

患者は今一つの塔に集められて医者が治療にあたっているらしい。

幸い今まで死人は出ていないと言う事だった。

若い人がほとんどでみな体力があるので薬草や食事も何とかとれていると、庭師などで高齢な人は重症になっていると医者は説明してくれた。

ルルはチリルに手紙を書いて今あるマスクを使いの人に渡してほしい事と、お城で伝染病が流行っているせいで連れてこられたので心配しないでと書いた。

そして、医者にセレスを連れてきてほしいと頼んだ。

彼は自身の護衛騎士でもあるが、国立治療院でも一カ月以上一緒に治療にあたっていたので、とても頼りになる助手なのだと医者に伝えると、責任者に聞いてみると言ってくれた。許可が出てセレスはたくさんのマスク持って城に来てくれた。