コンネリシャス王国の  恋物語

ルルとセレスは一か月後なんとかチルチルに帰る事ができた。

チリルは大喜びで迎えてくれた。

ルルもセレスも帰った日はベッドに直行して貪るように眠った。

やっと王都の伝染病も収束のめどがついたようなのだ。

そしてその後は、日に一度国立治療院や市井の個人の治療院を回って、病室や治療院には浄化の魔法を放ち、水や患者の食事に癒しの魔法を注入して回った。

それが三日に一度くらいになりルルもセレスもやっとゆっくり毎日を過ごせるようになった。

チルチルも二週間前には再開していた。

締めていた間にチリルは自分で考えたオリジナルのアクセサリーや布ものを作りためていたので、お店は沢山の商品が充実していた。

セレスはフェイレアにやっとチルチルに帰ってきたこと、バンアロアの伝染病も終息の兆しが見えてきたことなどを伝書鳩で知らせていた。

まだスイーツの販売は様子見になっているが、ルルは厨房でチリルやセレスやお針子たちの為にスイーツを作り始めた。

そして三人の食事もまたルルの担当でお昼の一時間の休憩や夕食の時間に、情報の共有もできるようになった。

お昼はお針子さんたちも、家に帰って食事をとるのだが、孤児院から働きに来ている子には別室で食事を用意した。

コンネリシャスの状況の話をすることが多いからだ。

何とかコンネリシャス王国の優位に条約が結べそうだと言う嬉しい知らせもあった。