コンネリシャス王国の  恋物語

そして、お店に浄化の魔法をかけてセレスと共に治療院に向かった。

王都の国立の治療院も患者でごった返していたが、街中の個人の治療院も患者が押し寄せて手に負えない状況だ。

セレスは実際にこの惨状を見て唖然としていた。

国立の治療院に着くと、あるだけのマスクをまずは医者や看護担当者そして下働きの人達にもいきわたるように渡していった。

ほんとは最低一人二枚渡したかったのだが、枚数が足りない。

何とか医者には一人二枚渡すことができた。

スカーフなど何でもいいのでとにかく口と鼻を覆うものを着けるようにみんなに伝えた。

針仕事ができる人なら作り方さえわかれば簡単に作れるし布もたくさんいるわけではないので家にある布でみんなが作ればすぐに皆に行き渡るはずだ。

ルルはマスクの簡単な作り方を書いて掲示板に貼ってもらうようにした。

まずは二次感染を止めなければならない。

外から帰ったら手洗いやうがいもきちんとするようにマスクの作り方と一緒に注意事項を書いて貼りだしてもらった。