コンネリシャス王国の  恋物語

ルルは希望通りの選択教科が取れたので、ルンルン気分で祖母のお店“チャラチャラ”によって祖母に報告したのだった。

ちょうど母もいてよかったわねと言ってもらえた。

「でも、ルルの希望の魔法学にしても
国際経営学にしても女の子が取るような
教科じゃないわね。
きっとクラスには女の子はルルだけかもね。
それならモテモテね」

「お母さん、変なこと言わないで、
魔法学は白魔法が少し使えるみたいだから
それで勉強したいの、国際経営学は
このお店“チャラチャラ”を外国にも
広めたいと思ってまずはバンアロア国に
出してみるのはどう?
私が専門科を卒業するまでには、
外国に進出よ!」

「まあ威勢がいいわね。
頼もしい孫がいて幸せだわ」

と言って六十歳には全然見えない若々しい祖母のカメリアがうれしそうに笑った。  

「じゃあ、今日も美味しいご馳走を
たっぷり作って待っているね」

そういってルルは、チャラチャラを後にして、食料品の買い物に市場に寄った。

初等科時代から制服姿でよく学校の帰りに買い物に行くルルは市場では有名なのだ。

料理が大好きなルルに変わった野菜や果物、魚などが入るといつもみんなが声をかけてくれる。