あの事故から三日後ルルは今日学園の生徒会室に呼ばれている。
ルルは三年生になって副会長として会長の補佐をしているので、この部屋にはたいてい放課後一度は顔を出している。
でも今日の顔触れはちょっと異質だ。
ジュオン王子にフェイレア、リュウセイ、シルバー、なぜかチリルにセレスまでいる。
生徒会には無縁な人ばかりなのだ。
王宮に呼ばれるのなら納得いくのだけれど…怪訝な顔のルルにシルバーが、話始める。
「ルル様 先日は命の危険にさらされて
さぞ困惑されていらっしゃると思います。
今日はその件を含めルル様の安全を
第一に考えたご提案をさせて
いただきたいと思います。
なるべく早く早急に身の回りの物を
まとめてバンアロア王国に行って
頂きたいのです。学園も中途になってしまい
多分卒業式にも出られないと思いますが、
ルル様の成績なら間違いなく卒業は
認められます。
それは学院にも確認済です」
「へえ~っ、なんで?」
素っ頓狂な声を上げてルルは皆を見回すが、だれも驚いていないと言うことは皆このことに関しては承知していると言うことだろう。
ルルの隣に座るジュオン王子がルルの手をそっと握って唇に持っていき指に口付けた。
「ルル、ごめん。ルルの安全の為なのだ。
もうあんな怖い思いは俺もしたくない。
ほんとに目の前でルルが死にそうに
なっていて心臓が止まるかと思った」
あの事故の後今日初めてジュオン王子と顔を合わせたのだ。
フェイレアはそんな二人を見てちょっと不機嫌そうな顔をしているが、何も言わない。
珍しいこともあるものだ。
それだけ事態は緊迫しているのだろうとルルは感じた。
その後シルバーが詳しく今の状況を説明してくれた。
シルバーは去年卒業後専科にはいかずジュオン王子の補佐官として主に政治面での王子の補佐を務めている。
頭脳明晰でシルバーの実家ボレオ家は情報収集に優れていてそういう所もシルバーがジュオン王子の信頼が厚い所以だ。
リュウセイはジュオン王子の従者兼護衛としてほとんどの時間を共にしている。
ルルが羨むくらいだ。
ルルは三年生になって副会長として会長の補佐をしているので、この部屋にはたいてい放課後一度は顔を出している。
でも今日の顔触れはちょっと異質だ。
ジュオン王子にフェイレア、リュウセイ、シルバー、なぜかチリルにセレスまでいる。
生徒会には無縁な人ばかりなのだ。
王宮に呼ばれるのなら納得いくのだけれど…怪訝な顔のルルにシルバーが、話始める。
「ルル様 先日は命の危険にさらされて
さぞ困惑されていらっしゃると思います。
今日はその件を含めルル様の安全を
第一に考えたご提案をさせて
いただきたいと思います。
なるべく早く早急に身の回りの物を
まとめてバンアロア王国に行って
頂きたいのです。学園も中途になってしまい
多分卒業式にも出られないと思いますが、
ルル様の成績なら間違いなく卒業は
認められます。
それは学院にも確認済です」
「へえ~っ、なんで?」
素っ頓狂な声を上げてルルは皆を見回すが、だれも驚いていないと言うことは皆このことに関しては承知していると言うことだろう。
ルルの隣に座るジュオン王子がルルの手をそっと握って唇に持っていき指に口付けた。
「ルル、ごめん。ルルの安全の為なのだ。
もうあんな怖い思いは俺もしたくない。
ほんとに目の前でルルが死にそうに
なっていて心臓が止まるかと思った」
あの事故の後今日初めてジュオン王子と顔を合わせたのだ。
フェイレアはそんな二人を見てちょっと不機嫌そうな顔をしているが、何も言わない。
珍しいこともあるものだ。
それだけ事態は緊迫しているのだろうとルルは感じた。
その後シルバーが詳しく今の状況を説明してくれた。
シルバーは去年卒業後専科にはいかずジュオン王子の補佐官として主に政治面での王子の補佐を務めている。
頭脳明晰でシルバーの実家ボレオ家は情報収集に優れていてそういう所もシルバーがジュオン王子の信頼が厚い所以だ。
リュウセイはジュオン王子の従者兼護衛としてほとんどの時間を共にしている。
ルルが羨むくらいだ。



