その上、王女の配下の何人かはただの護衛ではなさそうで、色々探りを入れているようだ。
ルルの事も向こうに気付かれている可能性が高い。
一週間前にもルルが襲われて連れ去られかけているのだ。
その後からトピアーズ共和国の諜報活動をしていると思われる五人くらいの護衛にはこちらも諜報員を張りつかせルルにも隠れて護衛を二人付けている。
フェイレアは自分が護衛にと言ったのだが、フェイレアでは目立ちすぎるしルルにすぐ気付かれるのであきらめてもらっている。
その諜報員から今日の彼らの動きが活発になってきていることが知らされてきた。
学園にルルがいるときは心配ないが、学園を出た時が危ない。
そう思うとじっとしては居られなかった。
迎えに行く為に馬車で駆けつけると事故が起こっていた。
ジュオン王子の目の前で暴れ馬の前にルルが投げ出された。
間に合わないと悟った時ジュオン王子は、特殊魔法バリアーを発動させた。
この魔法は国家機密になっているのだが、そんな事をかまっていられなかった。
とにかくルルを守るために必死だったのだ。
後で陛下には報告しなければならないが、ルルに無事にバリアーを張ることができた。
間一髪だったあと数秒遅かったら、確実にルルは死んでいただろう。
肝が冷えた。
そしてスピアーズ共和国に対して怒りが沸き上がるのを止めることができなかった。
俺が愛してやまないこの世の中でたった一人の存在、俺の最愛を、亡き者にしようとした奴らを決して許さない。
アリレア王女の高慢な考え方にも虫唾が走る。
しかし、何とか対策をしないとまたルルが狙われる。
今回はホントに間一髪で助けることができたが、次はどうなるかわからないし敵も本気でルルに対峙してくるだろう。
ジュオン王子はまず陛下に特殊魔法のバリアーを使ってしまったことを報告しに行った。
事情を説明すると陛下もかなり深刻な事態に茫然としていた。
特殊魔法については緊急事態だったのでお叱りは受けなかった。
実際陛下の特殊魔法と俺のバリアーがあればどんな軍隊も退けることができると思っている。
だからスピアーズ共和国と友好条約も必要ないしユバンナ王国と戦争になったとしても勝つ自信はあった。
しかし陛下は余分な血を流す必要はないという。
国王としては当然だろう。
ジュオン王子にアリレア王女との婚姻を命じたとしても仕方がない事だったが、しかし、陛下はアリレア王女との婚姻は最初から考えてはいなかった。
ジュオン王子やルルを犠牲にするつもりはないとはっきり言ってくれた。
だがしかし。アリレア王女との婚姻は無しにこちらに有利な友好条約を結ぶことを俺に課した。
面倒な問題を押し付けてくる陛下に実際腹が立ったが、この国の王位継承権第一位の王子としては避けて通れない試練だろう。
この問題をクリアーしておけばルルとの結婚も元老院に認めさせるのに有利になる。
だから、何としてでも解決する。
ただルルの身の安全を確保しないと俺も動きが取れない。
そしてその後、リュウセイ、シルバー、フェイレアとの秘密会議でルルをどのようにしてトピアーズ共和国の諜報部隊から守るか決めた。
ルルの事も向こうに気付かれている可能性が高い。
一週間前にもルルが襲われて連れ去られかけているのだ。
その後からトピアーズ共和国の諜報活動をしていると思われる五人くらいの護衛にはこちらも諜報員を張りつかせルルにも隠れて護衛を二人付けている。
フェイレアは自分が護衛にと言ったのだが、フェイレアでは目立ちすぎるしルルにすぐ気付かれるのであきらめてもらっている。
その諜報員から今日の彼らの動きが活発になってきていることが知らされてきた。
学園にルルがいるときは心配ないが、学園を出た時が危ない。
そう思うとじっとしては居られなかった。
迎えに行く為に馬車で駆けつけると事故が起こっていた。
ジュオン王子の目の前で暴れ馬の前にルルが投げ出された。
間に合わないと悟った時ジュオン王子は、特殊魔法バリアーを発動させた。
この魔法は国家機密になっているのだが、そんな事をかまっていられなかった。
とにかくルルを守るために必死だったのだ。
後で陛下には報告しなければならないが、ルルに無事にバリアーを張ることができた。
間一髪だったあと数秒遅かったら、確実にルルは死んでいただろう。
肝が冷えた。
そしてスピアーズ共和国に対して怒りが沸き上がるのを止めることができなかった。
俺が愛してやまないこの世の中でたった一人の存在、俺の最愛を、亡き者にしようとした奴らを決して許さない。
アリレア王女の高慢な考え方にも虫唾が走る。
しかし、何とか対策をしないとまたルルが狙われる。
今回はホントに間一髪で助けることができたが、次はどうなるかわからないし敵も本気でルルに対峙してくるだろう。
ジュオン王子はまず陛下に特殊魔法のバリアーを使ってしまったことを報告しに行った。
事情を説明すると陛下もかなり深刻な事態に茫然としていた。
特殊魔法については緊急事態だったのでお叱りは受けなかった。
実際陛下の特殊魔法と俺のバリアーがあればどんな軍隊も退けることができると思っている。
だからスピアーズ共和国と友好条約も必要ないしユバンナ王国と戦争になったとしても勝つ自信はあった。
しかし陛下は余分な血を流す必要はないという。
国王としては当然だろう。
ジュオン王子にアリレア王女との婚姻を命じたとしても仕方がない事だったが、しかし、陛下はアリレア王女との婚姻は最初から考えてはいなかった。
ジュオン王子やルルを犠牲にするつもりはないとはっきり言ってくれた。
だがしかし。アリレア王女との婚姻は無しにこちらに有利な友好条約を結ぶことを俺に課した。
面倒な問題を押し付けてくる陛下に実際腹が立ったが、この国の王位継承権第一位の王子としては避けて通れない試練だろう。
この問題をクリアーしておけばルルとの結婚も元老院に認めさせるのに有利になる。
だから、何としてでも解決する。
ただルルの身の安全を確保しないと俺も動きが取れない。
そしてその後、リュウセイ、シルバー、フェイレアとの秘密会議でルルをどのようにしてトピアーズ共和国の諜報部隊から守るか決めた。



