コンネリシャス王国の  恋物語

ビビっている様子が分かったのかジュオン王子が側に来て耳元でそっと呟いた。

「大丈夫だ。ルルは俺が守る」

ぞくっとしてしまった。

な、なんですかその凛々しい王子様然としたお姿。

顔がほてってきた。きっと真っ赤になっているだろう。

「うん?顔が赤いけど熱でもあるのか?」

そういって額に手をやる。

あんたの所為だよ!とはいえず

「大丈夫です。元気溌溂です」

と言ってごまかした。

そうして組は三人組が六組、四人組が一組の計七組と組む人も発表された。

各学年一人ずつが基本だ。

1年生は合宿参加までの成績に満たなかったものが二人いたので七人だ。

一年生ではもう一人の女子のサリーも参加している。

参加者の中の女子は全員で四人しかいない。

今日はこの王家の森で一泊する。

生徒は基本テントで寝る。

女子はさすがに色々困るので小屋をあてがわれている。

トイレも簡易シャワーも付いている。

引率の教授と女子生徒は小屋を使えるのだ。

シャワーは水を小川から汲んできてタンクに自分たちで補充しなければならない。
ルルは水魔法が使えるので水の補充を担当した。

この頃ではタンクくらいすぐにいっぱいにできるようにもなっていた。

自宅の花壇の水やりもルルの役目だ。

ルルの作り出す水でお花や野菜はいつも生き生きとしている。