コンネリシャス王国の 恋物語

そして今日は魔法学の実践合宿の日だ。

三人一組となり森の中に作られたコースを回ってくるのだ、時間を競うわけではないが二時間以内には帰ってこなくてはならない。

それを過ぎると捜索隊が出される。

リーダーは何かあれば位置を知らせて救援を呼ぶためのロケット花火のようなものを持たされる。

紐を引くだけで赤い煙を吐いて空に打ちあがる。

その時点で場所の把握もできるらしい。

この森の奥は切り立った崖でかなりの標高がある。

そこに行って帰ってくるのだがそこまで行った証拠としてそこにしか自生しない大黄泉の木（おおよみのき）から枝を一本切り取ってこなくてはいけない。

この作業が一番大変だということだ。

大黄泉の木は枝を自由に動かしてなかなか触らせてもらえないらしい。

そのうえ怒らせると枝に毒を持つ棘を出して攻撃してくる。

その棘にさされると死ぬまではないけれど暫くは動けない。

ひどく毒を摂取してしまうと何日か寝付く羽目になるらしい。

一応解毒薬は用意されているのだが一時間以内に飲まないと解毒できない。

途中には洞窟もあり魔獣もいるらしい。

案外すごいミッションだと引率の教授の話を聞いてちょっと腰が引けたルルだ。