コンネリシャス王国の  恋物語

私も兄様も見慣れているのであまり驚きはないが、国王陛下という地位がある方なので少々引いてしまったが、イリスがこそっと耳打ちする。

「うちの両親ルルの所よりひどいでしょう?
もう私たち三人は何時も無視しているの。
だからルルもほっとけばいいのよ。
気にしないで」

「うん、わかった。家の親がおかしいと
思っていたけどちょっと安心したわ」

ジュオン王子がエビフライがお気に召したようで同じくエビフライが大好物の兄のフェイレアとうまいうまいと言って意気投合している。

「ほんとにうちの妹は天才だよね。
美人で頭もよくて魔法も使えて
それも白魔法だよ。
いつも癒されているよ。
それに料理もシェフ並みだしね。
スイーツは天下一品だし」

あー始まったよ。兄様の妹自慢。

誰だ酒飲ましてるのは…ジュオンお前か!と心の中で突っ込むルル。

「ほんとにルルは料理が上手いよな。
ルルの夫になる奴は幸せ者だなあ」

ジュオン、あんたも酔っぱらってるよ~。

そこに王妃様まで

「ほんとにルルって凄いわよね。
こんな料理食べたことないわ。
チキンの甘辛焼き美味しいわね。
エビもこんな風に食べるなんて
よく思いつくわね」

ルルはただニコニコしているに留めておいた。