コンネリシャス王国の  恋物語

「凄く立派なエビね。
ルルこれはどのように料理するの?」

エビを持ち上げて聞いてくる。

王女殿下あなたは素晴らしい料理人です!つい心で喝采した。

「うん、美味しそうだったから
買ってきちゃった。フライにするつもり
。パンを粉にしてまぶして油で揚げるのよ。
ほら前に食べたマヨネーズ覚えている?
それにゆで卵と玉ねぎを細かく切って混ぜて
特別のソースを作るの。
少し味付けもするつもり」

「うわあ、それ美味しそう。
そのソースをキュウリやトマトにつけて
食べるのはどう?
彩もきれいで、サラダが一品出来ちゃうわ」

二人でわいわい言いながら料理を仕上げていく、冷たくてもおいしいローストビーフとそれ用のたれは前日の夜に、家で作ってきた。

それとシュークリームではなくプロシットパイクリームだった、その皮も昨日焼いてきたのだ。

デザートに出すつもりなので直前にカスタードクリームと生クリームとマスカルポーネチーズを混ぜ合わせたものの二種類を注入するつもりで、大きな絞りだし袋に入れてきている。

前回はカスタードクリームだけだったのだが、チーズ好きなジュオン王子の為に生クリームとマスカルポーネチーズを合わせてみたらあっさりしていてほんのり甘くてチーズの味もしっかりきいていておいしかったのだ。

中にクリームを注入する作業は簡単なのでアレク第二王子にも楽しんでやってもらえるかもしれないと思っている。

お料理はただ食べるだけじゃなく作る方も楽しんでもらいたい。

食べる直前にジュオン王子が温かく出したいものは火魔法で温めてくれるので、順番を考えることなくサクサクと料理が進む。

イリスは味見と言いながら摘み食いをしながら、ルルの指示に従って手伝ってくれている。

出来たものは立食パーテイの要領で真ん中に大皿を置いて盛り付けて、みんなに好きなものを好きなだけ取ってもらう形式にした。

サラダやあっさりと中華風にとろみをつけたスープはそれぞれの席に置いておく。

パンは王宮のシェフに頼んで焼いてもらっている。