コンネリシャス王国の  恋物語

リリノア王妃は平民の出で王子時代の国王と大恋愛の末に結婚した。

当時の国王である父親に反対されまた国の政治をつかさどる元老院でも反対されたが、許されないなら国を出るとまで、現国王に言わしめた美貌の王妃との恋物語は有名で歌曲やお芝居にもなった。

今でもその恋物語は子供向けにも大人向けにも本として出版されて改訂を重ねている。

そんな仲睦まじい両親のもとに生まれ育った王家の三人の子供達もみな見目麗しく性格も良く勤勉である

王家の下には王家に縁に連なる華族や元貴族たちのグループが派閥を作っている。

そういう人たちが中心になりこの国の政治を国王の下でサポートしている。

元老院はそんな政治の中枢を担う位置にいる。

ルルの父親のプレゴ・ベッテイーネはそんな元老院の書記官として王宮に勤めている。

そこそこの地位でそこそこの働きをする家族思いの家庭的な夫であり父親だ。

ルルはそんな父親も美しくおしゃれな母親も大好きだ。

兄のフェイレアは美しく魅力的な妹が大好きでルルにうんざりするほど干渉してくる。