コンネリシャス王国の 恋物語

トピアーズ共和国は王族はいるもののあまり政治には介入しないが国民の信頼は厚い。

政治の中枢は貴族院で代表は大総長と呼ばれているのだが、この大総長はよく変わるのだ。

貴族院にはいくつも派閥があり貴族院の中で選挙のようなものが行われてトップはよく変わる。

コンネリシェス王国との友好条約が結ばれたのは前任者のときで現在の大総長は友好条約に関わっていなかったので、よくわからなかったという何ともお粗末な理由でコンネリシェス王国側の担当者は呆れていた。

コンネリシェス王国に捕らわれていた捕虜達は清潔な駐屯所で寝泊まりし三食きちんと与えられていた。

もちろん風呂にも入れる。

デマドス王子とその側近や上級騎士は王宮の一室に軟禁となっていたが待遇はもちろん言うまでもなく客人扱いだ。

部屋から外に出られないだけだ。

トピアーズ共和国の捕虜のひどい扱いにはコンネリシェス王国もユバンナ王国も異議を申し立てた。

トピアーズ共和国は、コンネリシェス王国へのユバンナ王国の侵攻を知っていながら報告もせずあまつさえ自国を通ることを承諾したのだ。

ユバンナ王国との協力関係を疑われても仕方がない。

よって、友好条約は破棄されたが、輸出における関税の撤廃はそのままでこちらも賠償金の支払いという事とアリレア王女が勝手に居座ったことや護衛騎士が起こした不祥事に対してもその処遇に対して納得のいく回答をすることを求めた。

結局王女には戒律の厳しい修道院に生涯幽閉という処置が下ったらしい。

ルルを攫おうとしたアリレア王女の護衛騎士は、地下牢に生涯収監という厳しい罰がくだった。