コンネリシャス王国の 恋物語

交易の話は通産大臣が、きっちりと話をつけたようだ。
ガリレイ国王は自分の治世は間違っていたとコンネリシェス王国に来て思ったそうだ。

まず一番に基本の家庭を顧みず王妃ともなかなか顔を合わせない冷めた関係で二人の王子には戦の仕掛け方や戦法ばかりを教育したと反省していた。

自身が温かい家庭を持てないのに国民を幸せにはできないと気づいたようだ。

戦争に明け暮れて戦争孤児も多いと聞く。

ただ、鉱山では色々な宝石が取れるので国としては裕福なのだ。

そして海に面していない事が随一のコンプレックスなのだそうだ。

だから今まで海のある国を欲してきたのだ。

そして特にコンネリシェス王国は広い領土が海に面し、色々な産業がうまく回っていて国民の幸せ指数が高い。

だから欲しかったのだと話した。

アスラン国王の戦略は効を奏したのだ。

今回の戦争に勝ってもユバンナ王国がその考えを改めなければまたこのような事が起きるだろう。

だから、アスラン国王は争いのない平和な国が国民の一番の幸せなのだと、ユバンナのガリレイ国王に知って欲しかったのだ。

自国の無いものを武力で手に入れようとせず自国にあるもので自国を豊かにしていく方が国民の幸せにつながるのだと、そしてそうすることが王族の務めなのだと知らしめたかったのだろう。

流石賢王と周りの者たちは自分たちの国王が素晴らしい人間性を持った人なのだと改めて知りえたのだった。