ルルは溜息をついて
「もう、手回しがいいんだ…じゃなくて
いいのですね。でも、学園には親衛隊がいて
殿下に少しでも近づこうものなら呼び出しを
食らって制裁されると聞いたのですが?」
「そんなもん心配するな。ルルには指一本
触れさせない。
その親衛隊にも困っているんだ。
シルバーの姉のアンネが筆頭らしくて、
シルバーにも解散させるように
言っているんだ」
心底いやそうにジュオン王子は溜息をついた。そういえばシルバーはボレオ家の嫡男だ。
「そうなのですか?それはご愁傷さまです」
「ちっともご愁傷さまって思っていない
くせに」
「あはは、わかる?ジュオンは王子様
なんだから、その妃の座を狙っている女の子
はいっぱいいるんだから、仕方ないよ。
学園のほとんどの女の子はそうじゃない?」
「じゃあ、ルルもか?」
「私?いやだ、私なんか釣り合わないよ。
ど庶民なんだからね。
こうして気兼ねなく話してもらえるだけで
十分だもん。そういえばイルスは元気?
初等部と高等部になってしまってあまり
学園では会えなくて、寂しいって
手紙が来てた」
「そうだ忘れていた。イリスが今度の土曜日
用事がなければ王宮でお茶会しようって
ルルに伝えてくれって頼まれていた」
「わーい、絶対行くって伝えてね。
イルスの好きなスイーツいっぱい作って
持ってく」
「おおっ、それは俺も楽しみだ。
俺の好物のチーズケーキもよろしく!」
「ジュオンも参加するの?
公務はないの? 忙しいんでしょう?」
「うん、大丈夫その日のテイータイムは
執務入れないように言っておく」
「そんなにチーズケーキ食べたいの?
よし、頑張って作っていくね。
イリスにそう伝えてね」
「分かった。みんなで待っている。
今日は家まで送っていくよ。
馬車が待ってるから」
「いいよ、それこそ大注目
されてしまうわ。
もう帰るよ、じゃあね」
そういってルルは疾風のごとく部屋から出て行った。
「もう、手回しがいいんだ…じゃなくて
いいのですね。でも、学園には親衛隊がいて
殿下に少しでも近づこうものなら呼び出しを
食らって制裁されると聞いたのですが?」
「そんなもん心配するな。ルルには指一本
触れさせない。
その親衛隊にも困っているんだ。
シルバーの姉のアンネが筆頭らしくて、
シルバーにも解散させるように
言っているんだ」
心底いやそうにジュオン王子は溜息をついた。そういえばシルバーはボレオ家の嫡男だ。
「そうなのですか?それはご愁傷さまです」
「ちっともご愁傷さまって思っていない
くせに」
「あはは、わかる?ジュオンは王子様
なんだから、その妃の座を狙っている女の子
はいっぱいいるんだから、仕方ないよ。
学園のほとんどの女の子はそうじゃない?」
「じゃあ、ルルもか?」
「私?いやだ、私なんか釣り合わないよ。
ど庶民なんだからね。
こうして気兼ねなく話してもらえるだけで
十分だもん。そういえばイルスは元気?
初等部と高等部になってしまってあまり
学園では会えなくて、寂しいって
手紙が来てた」
「そうだ忘れていた。イリスが今度の土曜日
用事がなければ王宮でお茶会しようって
ルルに伝えてくれって頼まれていた」
「わーい、絶対行くって伝えてね。
イルスの好きなスイーツいっぱい作って
持ってく」
「おおっ、それは俺も楽しみだ。
俺の好物のチーズケーキもよろしく!」
「ジュオンも参加するの?
公務はないの? 忙しいんでしょう?」
「うん、大丈夫その日のテイータイムは
執務入れないように言っておく」
「そんなにチーズケーキ食べたいの?
よし、頑張って作っていくね。
イリスにそう伝えてね」
「分かった。みんなで待っている。
今日は家まで送っていくよ。
馬車が待ってるから」
「いいよ、それこそ大注目
されてしまうわ。
もう帰るよ、じゃあね」
そういってルルは疾風のごとく部屋から出て行った。



