コンネリシャス王国の  恋物語

そしてジュオン王子と魔術師団団長のサマーシェル以下精鋭の魔術師たちが、土魔法で峡谷の半ばに山崩れを起こし水魔法でユバンナ国軍にだけかぶるように大雨を降らせたので後続のユバンナ国軍はそれ以上前には進めなくなった。

峡谷の上で矢を射かけていたユバンナ王国軍の兵士は風魔法で吹き飛ばされてしまっている。

そして国王の特殊魔法鋼の幻惑魔法でユバンナ王国軍の剣や弓矢、槍等鋼のついているものは全て国王が魔法で取り上げ一カ所に集めてしまった。

ユバンナ王国軍の兵士は武器をすべて取り上げられてしまったのだ。

あっという間に戦いはコンネリシェス王国の勝利となった。

総大将のデマドスはじめ主だった軍部の重鎮が全員捕縛された。

ユバンナ王国軍の後続は大雨と強風で嵐の中にいるように孤立していた。

峡谷の入り口も土魔法で塞いであるので自然の監獄に閉じ込められたのだ。

国王は捕縛され縄をかけられ膝をつかされているユバンナ王国軍の上級兵士達に

「総大将のデマドス、どうだまだ戦うか?
王国軍の後方部隊は山崩れで閉じ込められて
いるぞ。そこに魔法で雨を降らせ風を
吹かせて嵐の中にいるような状態であろう。
デマドス貴様が先ほど儂に言ったように
馬前に平伏して敗戦を認めるなら、
後続の兵士たちは助けてやろう。
さてどうする総大将、多くの兵士の命は
お前にかかっておる」