コンネリシャス王国の 恋物語

ジュオン王子の妻となって東の棟に新居を与えてもらい、宮殿が我が家となったルルだがジュオン王子と毎晩大きなベッドで眠る幸せを感じていた。

そしてジュオン王子はじめペレル家の家族はみんなルルの作る料理やスイーツが気に入ってくれている。

この頃は毎日昼食や夕食時に誰かしらは押しかけてくるのでジュオン王子は少しも二人だけの食事ができないと不機嫌なのだ。

ルルは料理が大好きなので大勢の料理も苦にはならないが、たまには二人だけでゆっくりと色々な話をしながら食事がしたいと思う事もある。

公務も増えてきて視察で王宮を開けることも多々あるジュオン王子は食事の時間が、唯一ゆっくりとリラックスできる時間なのだ。

でもイリスやアレク第二王子や王妃様はルルの料理やスイーツが大好きで楽しみにしていてくれるので、無碍にもできない。

今日王妃様の提案で家族みんなでの夕食を週一回土曜日にと決めてもらえたので、ルルは少しほっとしている。

これで他の曜日にはジュオン王子と二人でゆったりと食事を楽しむことができる。

ジュオン王子に食べさせたいレシピはまだまだ沢山あるのだが、それを急に大人数分作るのはちょっと不安があるので
まずジュオン王子に食べてもらって、皆に出すかどうか決めればいいのでルルはますます料理するのが楽しくなった。