コンネリシャス王国の  恋物語

「嬉しいわ。テイレアにも会えるなんて
早速来週ベッテイーネ家の皆さんに
来てもらいましょうよ。本邸の方でないとね。
人数が多いからここでは座れないものね。
ああ楽しみだわ。イリスも私も手伝うからね」

「母上はいいわ。私がいれば大丈夫よ。
シェフもいるしね」

「そうですね。イリスがいれば大丈夫です。
慣れてるし、頼りになるのですよ。
お願いね、イリス」

「うん任せて」

イリスは嬉しそうに言って今日の食後のデザートにとりかかっている。

デザートはフルーツをカットしてヨーグルトと蜂蜜をかけたもののようだ。
今日はルルと母上とイリスの三人で孤児院に慰問に行っていたはずだ。

昨日孤児院に持っていくと言って焼き菓子をたくさん焼いていた。

コンネリシェス王国は裕福な国なので孤児はそんなにはいないが両親を亡くした子供や育てられないと言って捨てられた子供はそれなりにいる。

孤児院では読み書き、計算などの勉強や刺繍や裁縫なども教えている。

ルルは慰問に行くと何か簡単なスイーツを興味のある子に教えているらしい。

今日は大学芋を孤児院のみんなで作ったらしい。

バンアロア国の特産のサツマイモが先日沢山入荷したのでそれを持っていったようだ。

明日はスイートポテトを作ってくれるらしい。

バンアロア国のチルチルで売っていたスイートポテトを食べたことがあるのはルルの護衛のセレスとチリルだけだ。

ジュオンはそれが気に入らず、サツマイモが入ったらスイートポテトを作ってくれるようにルルに頼んでいたのだ。

たくさん作ってくれるらしい。

楽しみだ。