コンネリシャス王国の  恋物語

二人の婚約式の後、女性は婚約式には白いドレスにベールをかぶり父親にエスコートされて婚約者のもとに歩いていくというスタイルが定番になった。

母のテイレアはチャラチャラの隣に洋装店を開いた。

そのウインドーにはルルの白いドレスとベールが飾られていて、婚約式のドレスのオーダーは二年待ちと言う盛況ぶりになった。

テイレアのセンスで作られるドレスやおしゃれな普段着は、とても人気なのだ。

ルルも前世の日本で大学生だった頃好んできていたオールインワンやサロペットスタイルを、テイレアに説明してこんな服を作ってと言ってこの国風にアレンジしてもらってドレスにも見えるパンツスタイルの可愛いサロペットを作ってもらった。

たっぷりの布地で作ったパンツ部分に胸当てにフリルをつけて腰にはウエストが調節できるようにリボン結びをするようにしてある。

この服は動きやすくておしゃれで中に着るブラウスなどでエレガントにもなるので、普段はこのサロペットをルルは多用している。

シンプルなものフリルがいっぱいついた豪華なものを花柄や無地やストライプの布地でたくさん作ってもらった。

それを見てイリスも王妃様も気に入って着るようになり王宮で大流行したのだった。

これをバンアロア国のチルチルにも置くようになるとバンアロア国でもやはり人気になった。

チリルはお店のお針子にチリルのセンスを加えてチルチルのオリジナルでサロペットを作って繫盛させて行った。

名前もサロペットとしている。

チリルは本当に商才がある。

コンネリシェス王国ではサロペットやパンツスタイルが流行するにつけて女性の服がすっきりと細身になっていった。

パニエが入ってウエストから下が広がっていくドレスは女性の行動を抑止していたので、女性も行動的になり意識も変わっていったように思う。

身軽に動ける服は女性の社会進出を後押ししたのだ。

それから一年もしないうちに王宮の事務官や補佐官にも女性の姿が見られるようになった。