コンネリシャス王国の  恋物語

楽団が今までは静かな小さ目の音で演奏していたのだが、ダンス音楽を演奏し始めた。ルル達のファーストダンスの合図だ。

ジュオン王子とルルは手を取り合って広間の中央に出てダンスを踊り始めた。

二人でたくさん練習したので、息もぴったりでエスコートもダンスもうまいジュオン王子のリードでルルはまるで羽が生えたように軽やかにステップを踏んでいた。

時々ジュオン王子がルルをくるくると回したり高く持ち上げたりして遊んでいる。

ルルはとても楽しくてジュオン王子の美しい姿に見とれている。

アッシュブラウンの髪に海のような青い瞳はくっきりとした二重瞼と長いまつ毛に覆われている。ジュオン王子の麗しい顔の中でルルが一番好きな部分なのだ。
絶妙なバランスで配置された各パーツとルルと低くセクシーな声で呼ぶ形のいい唇は口角が上がりいつも微笑んでいるようで柔らかい
印象を与えている。

ジュオン王子が美しい王妃様に一番似ている。

そこに国王陛下の男らしい気質を美の女神がプラスして最高傑作を作り上げたのだと、ルルはいつも思っている。

トピアーズ共和国の王女がジュオン王子に固執する気持ちもわかる。

さっきジュオン王子がルルの事を最高に綺麗だと言ってくれたが、それはジュオン王子にルルが言いたい言葉だ。

本当に最高に美しく男らしい心根もかっこいい人なのだ。

そんな人の妻になれるなんて自分は何と幸運なのだろうと神に感謝するルルだ。

今日の婚約式の教会でも心の中で神様に感謝をささげていたのだ。

夢見心地で終わったファーストダンスだったが、二人で最後にお辞儀をするとみんな拍手をしてくれた。

その後国王夫妻も加わりルルとジュオン王子はもう一曲踊った。

それからは招待客の皆も踊りはじめルル達は席に戻ったが、今度はお祝いに来てくれる人達に応対することになった。

チリルもバンアロア国から帰国してくれて参加してくれている。ルルの婚約式のドレスに目を奪われたと言っていたがここではゆっくり話せないと分かっていたので、次の日の午後イリスとチリルとルルの三人でお茶会をすることになっている。

ジュオン王子とルルは結局何も食べることができずに早めにパーテイを辞した。

そして東の棟に移り軽い食事をして、服を着替えて湯あみをしてゆっくりと息をついた。

その夜二人は初めて夫婦の契りを交わした。

初めての夜にルルは心底緊張したが、ジュオン王子が最後まで優しくルルをリードしてくれてルルは幸せと快感に酔いしれたのだった。

そして寝落ちしてしまったルルの寝顔を眺めながらジュオン王子は自身の長かったルルへの想いを回想していた。