コンネリシャス王国の  恋物語

ルルに判断させてもいいかもしれない。

「ルル、セレスが近衛騎士に復帰したら
ルルの担当としてルルの護衛騎士に
なりたいと言っている。
どう思う?」

「セレスなら気安いし私が魔法の
使い過ぎで体調を崩す前に止めてくれるの。
どうしてわかるのか不思議なのだけど、
でも、お陰で倒れる前に休むことができて
とても安心なのよ。
ジュオンさえいいなら私はお願いしたいわ。
兄の次に信頼できるもう一人の
兄のような人だもの」

「フェイレアの次ってじゃあ俺は?
信頼できないの?」

「いやね。ジュオンが一番に
決まっているでしょう」

「そうか、決まっているのか?
ルルの中では俺が一番なんだな」

「そうよ。子供の頃からいつもなんでも
一番はジュオンよ。一番信頼できる、
一番かっこいい、一番美しい、
一番優しいそして一番好きな人よ」

と言ってルルは頬を染めた。

ジュオンは思わずルルを抱きしめて唇にキスをした。

もう我慢も限界なのだ。

ルルはジュオンの胸を押して離れた。

「ちよ、ちょっとジュオン、ここは外で
みんないるのに。何をやってるの、
恥ずかしいじゃない」

「大丈夫だよ。人払いしてあるさ。
せっかくのルルとの時間なんだ。
会えなかった時間をとりもどさないとね」

そう言うと、ジュオンはまたルルをその腕に閉じ込めて顔中にキスの雨を降らせた。

そして、唇にたどり着くと何度も何度も食むように口づけて舌を絡めてくる。

ルルはもう腰砕けになって立っていられない。