仲間内からは"ゲン"と呼ばれるハジメは、私の学生時代からの友人だ。 大学を出てから、高卒で私のいた専門のファッション攻科に入学してきたハジメと同じクラスになったのは卒業を控えた三年目になってから。 見た目もよく、人当たりの良いハジメは学生時代からモテていた 「――けど、彼女がアレですもんね……」 三浦がそう口にした瞬間、身体全体に嫌悪感が沸き立つ。