両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



南すごすぎる。

そんで、言われたとおりに速攻でやってきた水嶋さんも、凄すぎる。

けど、来るのはここじゃ、全然間に合ってない…。



改めて、道中偶然伊藤さんをキャッチできた自分を褒めたいくらいだ。


でも、やっとこれでお役御免だ。




「あれ?尾崎さんは――?」


さっきまで俺と会話してた事なんて全く覚えていない顔で、伊藤さんがそうつぶやいた。




「はぁ?」


切れてる水嶋さんの顔をみて、「いや、だから合コンで」と、伊藤さんがしどろもどろに答えると、


「知ってっし!」


と、水嶋さんの声がまた響いた



南、全部話してあるのか、こわ。



「僕はたまたまその場に居合わせただけで、礼を言われるならまだしも切れられるようなことはしてませんよ」


さっさとこの巻き込み事故から逃れたくて、俺は水嶋さんにバトンタッチしようとその場を去ろうとした。



「じゃあ」


「ちょ、待って」