両片思いだったのに略奪されて溺愛されました




生産室に戻ると、千葉さんが仕事に追われて走り回っていた。





あー、面倒くさい。

この人達は、何年もの時間を無駄にして遠回りして


結果ひとを巻き込んで。



盛大な大恋愛なことで。



「あー、ごめん坂口!机にあるやつ、全部枚数いれといてー!」

千葉さんがそう言って、商談室へ走っていった。



机にあるマップを手に取り、1オーダーで億を超える仕込みのデザインを見る。


「仕事はできんのになぁ」




そう、ぼそっと呟いてから、伊藤さんの書いたデザインを眺めながら椅子に座る。


ほんっと、頭ぶっとんでるにもほどがある。