両片思いだったのに略奪されて溺愛されました




様子を見に来ただけなのに、あまりにも不憫すぎて伊藤さんを病院に連れて行った。

そこまでしろとは言われてなかったけど、会社で生気を失って鞄を落としたあの姿と、先程持ち上げた体の軽さに不安になって、付き添ってしまった。



彼女はどうして、もっと自分の為に生きないんだろう。



ちょうど読みかけの文庫もあったし、このまま会社に戻ると、生意気に当たり散らしてしまいそうだったので、一度落ち着く為に伊藤さんの点滴を待つ。


それ以上でも、以下でもない。