両片思いだったのに略奪されて溺愛されました




なんだかスッキリしなくて、その後、生産室に来た伊藤さんと口論になった。


会議室にいた頼りなかった彼女はそこにはいなくて、引き下がらない彼女をどうにかして論破しようとムキになってしまった。


やりすぎてしまった、と思った瞬間


伊藤さんの手から鞄がぼとりと床に落ちた。




真っ白になってしまった彼女は、「すみませんでした」と今にも消えそうな声で呟いた。



「坂口、言い過ぎだって」


伊藤さんが去ったあと、千葉さんが鋭い目つきでそう言ってきた。

それは貴方が色眼鏡で見ているからでしょう?



そう言いたかったけれと、言葉を飲み込む。



「そうですか?仕事ですよね」

貴方も、伊藤さんも、南も。



ウザいんですよ。