両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



本社勤務になったとは言え、MDという仕事は完全に売り場から離れたわけじゃない。

そして、ただのエリア営業だった時よりも、女性達の視線が熱い。


女の園の職場ではあるものの、食いつき具合にもいい加減ウンザリとしてくる。

ことある毎に、彼女はいるのかと聞かれ、そのやり取りに嫌気がさしてくる。


他の営業の人たちは、上手くやっている様子で、中でも水嶋さんは頭ひとつ突き抜けていた。


「水嶋さんの女の扱い見習ったら?」


南と本社の会議室で打ち合わせをしていた時だった。


「俺はホストじゃない」

「そんな事言ったって、扱うのは洋服だけじゃないわよ?女の世界なんだから、うまくやれば、って事」