両片思いだったのに略奪されて溺愛されました




ただ、その関係は、身近な愛する人よりも大事にしなければならないのだろうか。



優劣をつけるべき事ではないのだけれど。




「じゃ、今日は帰るね!」


しばらくして、皆んなが出来上がった頃。

私はどさくさに紛れて、その場を後にした。





「早かったですね」

「お腹いっぱいになっちゃった」



店の外で待ってくれていた坂口くんと、指を絡ませて歩く。


「早く帰るから大丈夫だって言ったでしょ?」

「圧が必要かと思いまして」

「何それー」

「まあ、僕は終わったら迎えに行きますしか言ってませんし」

「遅いと心配だからって言ってたでしょ」

「夜中に歩くには物騒すぎるんですよ、この道」

「今まで大丈夫だったよ」

「そんなのしりません、僕は今心配なんです」






お父さんですか。