「と、とりあえず向こういかない?」
玄関口でこうやってるのもなんですし。
「そうですね、ここで突っ立ってるのも」
そう言うと、坂口くんは軽々と私を抱き上げた。
「ええっ」
「離れがたいので」
「いや、ちょ」
最後まで言う前にぶはっと吹き出してしまった。
なにこのプレイ、笑うしかない。
「色気がなさすぎますよ」
笑いまくってる私を抱き抱えてリビングに向かうと、坂口くんはそのままの状態でソファに腰を下ろした。
「え、このまま?」
「離す必要が?」
「え、でもご飯…」
「少し、このままで話しませんか」
このまま!!?
