両片思いだったのに略奪されて溺愛されました




そして結局、





「ねぇ、全然寝れなかったよ、眠いよ」


「床入りが遅すぎるせいです、今日は早くにお風呂入って寝ましょう」


「床入り………」





朝日の下、2人で騒がしく通勤する。


同じ家を出て同じ会社に向かう。


恋人がするような事を散々しておいて、そんな色気のある会話はなく、騒がしく私達は会社に到着した。



って、え。今日も来んの。



2人でエレベーターホールで話していると、後ろから「おはよう」と、ハジメの声がした。


「あ、おはようー」

「おはよう御座います」



私達の姿を見て、ハジメが一瞬とまる。



「なんか………」


その続きを言う事なく、ハジメは黙る。


「……?」


「あ、なんでもない」



今までのハジメと、何も変わらないのに。

なぜだろう。



ハジメがハジメじゃないように見える。