両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



杏:通話出ないから!!

ブチっと通話を拒否して返信。


敦史:なんで!!坂口がいるから?

杏:坂口くんはお風呂入ってる

敦史:一緒に入らないのか




バカかお前。



杏:そういう事なので、もううちには来ないでください

敦史:なんで!!

杏:わかるでしょ!!



「何してるんです?」


ソファーの後ろからまたもやぬっと肩に顔が乗っかってきて、


「ああ、水嶋さん」

「こっ、これは」

「通話していいですよ?別に」


お風呂上がりのいい香りがして、少し身体をずらして坂口くんを見た。

いつものキノコ頭じゃなくて、ツーブロックの髪が、無造作にかきあげられていて、



「カッコいい」

「え?急に」

「いつもそっちの方がいいんじゃ」

「セットが面倒だしこちらの方が目立たないからいいんです」




いや、何やっても目立つよ?