ハジメのことが好きだ。
でも、私は坂口君とああいう事をした。
まあ、敦史にも、そんなよーな雰囲気にされたこともある。
だからと言って、別にハジメに対して後ろめたいだとか、恋人でもなんでもないのに、いちいち揺れ動いたりはない。
積年の片思いの慣れを舐めてはいけない。
そもそもそういうことから卒業しようと思って飲み会に行ったわけだ。
そして坂口君とやっちゃっただけだ!
「ちょっと見てもらいたいB品(検品から弾かれた納品のできない商品)あるんだけど、そっちいっていー?」
「いーよー」
軽く答えて、私はハジメが来るのを待つ。
