両片思いだったのに略奪されて溺愛されました





恋だとか、愛だとか。


貫く美学が、どれだけ自分を縛りつけていたのか


──思い知らされる。






好きでもない男と、舌を絡めて、


肌をすり寄せて。




天をあおいで、吐息を溢す。


噛み締めた唇から、遠い昔の記憶にしかなかった声が漏れる。