「南ちゃんが売場見てくれてると安心だよ」
敦史がそう笑顔を向けて嬉しそうに鼻の下を伸ばしている。
「南ちゃん、ホント可愛いだけじゃなく、売上まで社内イチとか素晴らしい彼女だな、ゲン」
夏目が真っ赤な顔をしてハジメに絡むと、「そうだな」と小さくハジメが笑った
「そんなんじゃないんですよ、ハジメ君からいつも伊藤さんの素晴らしさを伺っているんですけど、本当にうちのお洋服は伊藤さんのデザインが良くて、簡単に売れるんです」
にこやかに、ゆっくりとした口調でそう猛禽女が話しているけれど、
私はもうその会話が嫌で嫌で仕方なくて、やっぱりここのお会計終わったらこっそり抜け出そう。と早くも考えていた
