「坂口め」 なんだ、あいつ生意気に。 「バカにして」 ぶつぶつと私は独り言を言ってお風呂から出る。 リビングに向かうと、いつぞやのように文庫本をひらいていた坂口くんがソファに姿勢よく腰かけていた 「髪、きちんと乾かしたほうがいいですよ? 乾かしてあげましょうか?」