両片思いだったのに略奪されて溺愛されました


段差のついた、平場より高い位置に席があり、

窓際のその場所は、とても見晴らしがいい




「お、尾崎もう下で売り込んで来たの?さすが」


先に席についていた男性がそう言って、ああ、そういうキャラなんだやっぱり。とちらりと尾崎さんを見る


「違うって」


「初めましてー」


直美がノリよくそう挨拶をするので、続けて「初めまして」と、明らかにトーンダウンした声で私も続けた


「古川さんと、伊藤さん」

「なんで尾崎がっ」


ぶは、とその場にいた男性二人が同時に笑った



「こっちの二人は、高橋と宮崎」


宮崎さんと尾崎さんとはもう何度か飲みに行っているらしく、直美が高橋さんにだけ「いつも良くしてもらってます」と笑いかけている