先程まであった胸のイガイガしたものが一掃される。 ――仕事は、仕事。 業務が終わった深夜にまで、仕事中に起きた嫌な事を引っ張りたくはない けれど、真っ直ぐに自宅に帰ったあと、その浄化作業を一人でするのはなかなか至難のワザだ いくら来たくなかったとはいえ、真っ直ぐに一人で帰る気分ではなかった こういう時に、仲間がいて良かったと心底思う エレベーターは14階で停止し、敦史が開閉ボタンをおさえて私に先に出るよう促す 「アリガト」