襟のラペルが首筋に綺麗に馴染んで、ショルダーラインが肩にフィットしている うん、きっとこれ高いスーツだ。 と、こんなときにまで洋服に目がいってしまうのは――もう病気だ 「お友だち?」 「はい、学生時代からの友人なんです」 クイクイ、っと直美に肘でつつかれた私は 「こんばんは」 と、声を出した