両片思いだったのに略奪されて溺愛されました




「えー、じゃあ次のディレクターは桶谷さん?」


桶谷さんは私の一つ上の先輩で、前にいたブランドではディレクターのアシスタントをしていた。

三浦が驚いたように声を出すと、「いやいや、それはないですよ」と困ったように桶谷さんは呟いた



「じゃあ、繰り上げで伊藤さん?」


「ないでしょ、それは」



重衣料の経験がないのに突然のその采配はない。