両片思いだったのに略奪されて溺愛されました




この会話をするまでは疎外感を感じていたし、


自分が全部いけないのだと思い込んでいたからか、肩の力が急に抜けて一気に脱力した。





「……坂口君」


気のせいか、声が思ったほど出ず――力なく私は彼の名前を呟いた。


「はい」


「具合、悪すぎて。これ、終わったら、帰ってもいい?」


「構いませんよ、大丈夫ですか?無理そうなら、このまま――」



「それはいい、展示会は行くから」