両片思いだったのに略奪されて溺愛されました




助けを求めたはずが、――逆にお願いされてしまった。



現場の事情がわかってしまうからこそ、私の立ち位置はなぜかメーカー側になってしまう。


けど、それではいけない




上がってきたサンプルで、否定されない、完璧なものを

坂巻さんに認めてもらわなきゃいけない




途方にくれるしかない私は、手にしていたサンプルを持ってパタンナー室に向かう。