誰もいない部屋で静かに雑誌をめくる。 こんななら午前休にすれば良かった。 と、拗ねたように顎を手にのせて雑誌を睨む。 「伊藤さん、お疲れ様です」 茄子のヘタのような髪形をした赤荻君が入ってきて「千葉さんから頼まれたんですけど」と、サンプルを持ってきた 「ありがと」 「急ぎだそうですよ」 「……」 存じ上げております