両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



「ごめん、俺今日福袋の商談でさ、行けそうにないわ」




――振られた。

仕事なのに、ってかいいよもう!

一人で行くよ!バカっ!



受話器を置いて、机に泣きついていると、すぐさま内線が鳴った



「……はい、伊藤です」


「お疲れ様です、坂口です」





なんだよこの意地悪キノコ眼鏡め。


「はい」


「僕も坂巻さん達と展示会行きたかったのですが、午前中は計数会議で行けないので、午後に伊藤さんが行くなら僕も御一緒したいのですが」





えー、坂口君とー?

やだなー。