自分の無力さに、頭が真っ白になって解決策が浮かばない。 「伊藤さんが無理でしたら、三浦さんにお願いします。はやくしないと、納期はまらないですよ」 けして嫌味な言い方ではなく、落ち着いた様子の坂口君は、アンドロイドのようだった ぬるま湯に浸かりきっていたのかもしれない。 敦史やハジメに守られて、私はきっと勘違いをしていた。 自分は、――出来るんだと。